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一番おトクな換金法(換金レート比較)

各種換金法の換金レートをシミュレーション比較。海外旅行で一番トクする換金法をケースバイケースでご紹介。

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一番おトクな換金法

換金レートの算出法クレジットカードの海外利用手数料換金レート表

おトク換金法の解説マイナーな外貨は購入しない!クレジットカードの前倒し返済

海外旅行で必ず必要なのが現地通貨への換金です。換金方法には、現金トラベラーズチェック(T/C)(日本国内でのトラベラーズチェックの販売は終了しました)、国際キャッシュカード(サービス終了し、現在は「国際デビットカード」が後継サービスとなっています)、クレジットカードによる海外キャッシングがあります。

どの換金法をとるかは、換金レート利便性安全性の三要素から判断できますが、これらのうち、換金レート、利便性については、渡航先によっても異なってきます。

換金レートの算出法

各種換金方法の一般的な換金レートは、以下の通りです:

  • 外貨の現金購入
  • T/C:TTS(銀行間レートに1%程上乗せ)+発行手数料(額面の通常2%)
  • クレジットカードでのショッピング*1

    VISA/MASTERインターナショナル決済センターのレート(AMEXの場合は、主要な外国為替相場情報から、AMEXが選択した銀行間レート)+事務処理コスト(業界標準はVisa/Mastercard=2.20%、JCB=1.60%、AMEX=2.0%、Diners=1.30%)

  • クレジットカードによるキャッシング

    AMEX/JCB/VISA/MASTERインターナショナル決済センターのレート+キャッシング利息(通常年率18%の日割り計算)海外キャッシングの詳細はこちら≫

  • 国際キャッシュカードでの現地通貨引き出し

    VISA/MASTERインターナショナル決済センターのレートに3〜5%+出金手数料220円(税込)、もしくは4%上乗せ*3国際キャッシュカードの詳細はこちら≫

  • スルガ銀行VISAデビットカード

    VISAインターナショナル決済センターのレートに3.0%を上乗せ+出金手数料220円(税込) ※年間利用額の0.2%が翌年1月にキャッシュバックされます。

  • 三菱UFJ-VISAデビットでのショッピング

    VISAインターナショナル決済センターのレートに3.05%を上乗せ ※ショッピング利用金額の0.2%がキャッシュバックされます

  • 三菱UFJ-VISAデビットでの現地通貨引き出し

    VISAインターナショナル決済センターのレートに3.05%を上乗せ+出金手数料110円(税込)

*1レート換算は、カードを利用した日ではなく、処理日のレートで換算されます。
*3ATMによっては別途に追加接続料がかかる場合があります。

【ヒント】海外キャッシングする場合、海外ショッピングの時にかかる事務処理コスト(1.30-2.15%程度)は、通常かかりません。ただし、ごくまれに事務処理コストを徴収するカード会社もあります。

カードブランドごとに、適用する為替レートは異なります。気になる方はチェックしてみてください。

VISACurrency Exchange Calculator
MasterCardMastercard Currency Converter
JCB=《日本円基準》https://www.jcb.jp/rate/jpy.html
AMEX=?
Diners=?みずほ銀行の為替レートという話も。。

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換金レート比較

●クレジットカードの海外利用分の事務処理手数料

クレジットカードの海外ショッピング利用分の請求は、Visa/Mastercard、JCB、AMEX、Dinersが適用したレートに、各カード発行会社が独自の海外事務手数料を上乗せした換算レートとなります。

2017年までは、クレジットカード業界のVisa/Mastercardに対する事務処理手数料は1.60〜1.63%が主流でしたが、2018年〜2020年にかけて、カード発行会の事務手数料改定が相次ぎました。
2021年1月現在、Visa/Mastercardの事務手数料2.20%(税込)が主流となっています。

2021年1月現在、イオンカードや楽天カード、アプラスなど、ごく少数の発行会社の公式サイトでは依然としてVisa/Mastercardの事務手数料1.63%と記載されていますが、業界の動向を見る限り、これらのカード発行会社も時間の問題で、事務手数料2.20%(税込)に改定するものと思います。もしかしたら、すでに改定しているけれども、公式サイトでの情報更新が遅れているだけかもしれません。 

JCBブランドの事務手数料は1.60%(非課税)のまま据え置かれていますが、三菱UFJニコスやセゾンカードなど一部のカード発行会社は、別途に事務手数料0.4〜0.5%(税別)を上乗せしています。

アメリカン・エキスプレスとダイナースクラブの事務手数料は、それぞれ2.0%(非課税)、1.30%(非課税)で据え置かれたままです。

この事務手数料だけをみると、海外利用ではダイナースクラブとJCBブランドのカードがおトクなように見えます。しかし、各カードブランドが適用する為替レートにはばらつきがあり、Visa、Mastercard、JCBの適用するレートの差は、最大1%くらいになる場合もあります。

ダイナースクラブとアメリカン・エキスプレスは、適用するレートをネット上で確認することができません。もしかしたら、メジャーなVisa/Mastercardに比べて1%程度不利なレートを採用していることもあり得ます。そんな風に勘ぐり始めると、どのカードブランドが為替レートで一番有利かはちょっと判断のしようがありません。

それにしても、ダイナースクラブの事務手数料1.30%はかなり魅力的なように見えます。

最終更新:2021年1月12日

カード発行会社  商品種別  カードブランド  事務処理手数料率
三井住友カード クレジットカード Visa/Mastercard 2.20%(税込)
銀聯 2.50%(税込)
デビットカード Visa 3.05%(税込)
三菱FJニコス クレジットカード Visa/Mastercard 2.20%(税込)
JCB 2.04%(税込)
AMEX 2.0%
三菱UFJ銀行
(三菱UFJデビット
三菱UFJデビットVISA 3.0%
三菱UFJデビットJCB 4.60%
セゾンカード/UCカード クレジットカード Visa/Mastercard 2.20%(税込)
JCB 2.15%(税込)
AMEX 2.0%
ジェーシービー クレジットカード JCB 1.60%
アメリカン・エキスプレス クレジットカード AMEX 2.0%
ダイナースクラブ クレジットカード Diners 1.30%
楽天カード クレジットカード Visa/Mastercard 1.63%
JCB 1.60%
AMEX 2.0%
TRUST CLUBカード クレジットカード Visa/Mastercard 2.0%
ポケットカード クレジットカード Visa 2.20%(税込)
Mastercard 1.90%(税込)
JCB 1.60%
イオンカード デビットカード VISA 1.60%
クレジットカード Visa・Mastercard・JCB 1.60%
オリコカード
ビューカード
UCSカード
クレジットカード Visa・Mastercard 2.20%(税込)
JCB 1.60%
アプラス クレジットカード Visa/Mastercard 1.63%
JCB 1.60%
ラグジュアリーカード クレジットカード Mastercard 1.63%
エムアイカード クレジットカード Visa 2.0%
AMEX 2.0%
三井住友トラスト・カード クレジットカード Visa/Mastercard 2.48%(税込)

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●日本円から主要通貨への換金レート表

どの換金方法の換金レートがもっとも有利なのかをみるために、まず、みずほ銀行の外国為替公示相場みずほ銀行の外貨両替相場(2021年1月8日現在)を基に、それぞれの換金レートを表にしてみました。

為替相場 米ドル ユーロ 英ポンド 豪ドル
TTS(対顧客電信売り相場) 104.85 128.82 144.87 83.04
TTB(電信買い相場) 102.85 125.82 136.87 78.04
TTM(銀行間レート) 103.85 127.32 140.87 80.54
クレジットカードでの海外取引における基準レート 米ドル ユーロ 英ポンド 豪ドル
VISA 103.9799 127.492 141.0007 80.7659
Mastercard 104.097 127.515 141.9397 80.995
JCB 103.94 127.43 140.984 80.636
通貨100単位購入時のトータルコスト 米ドル ユーロ 英ポンド 豪ドル
外貨両替相場(日本円から外貨へ) 10,685 13,271 15,192 8,982
VISAカードでのショッピング(業界標準値)*1 10,573 12,964 14,338 8,213
Mastercardカードでのショッピング(業界標準値)*1
10,585 12,966 14,433 8,236
JCBカードでのショッピング(業界標準値)*2 10,507 12,882 14,252 8,151
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード*3 10,539 12,921 14,296 8,174
ダイナースクラブカード*4 10,467 12,833 14,198 8,117
VISA最強楽天カード/楽天ゴールド/楽天プレミアム*5 10,461 12,827 14,186 8,126
Mastercard最強ラグジュアリーカードMastercard® Black Card*6 10,447 12,797 14,245 8,128
JCB最強リクルートカード*7 10,433 12,791 14,152 8,094
セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード
パール/ブルー/ゴールド/プラチナ*8
10,486 12,856 14,225 8,132
AMEX最強アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード*9 10,433 12,791 14,153 8,091
スルガ銀行VISAデビットカード(ショッピング)*10 10,688 13,105 14,494 8,302
VISAカードキャッシング(25日〜55日後の引落)*11
10,746
〜10,900
13,126
〜13,315
14,493
〜14,702
8,396
〜8,515
VISAカードキャッシング(10日後に前倒し返済) 10,669 13,032 14,389 8,336
スルガ銀行VISAデビットカード(現地通貨引き出し)*12 10,908 13,325 14,714 8,522

*1 海外ショッピングに係る事務処理コスト2.20%、ポイント0.5%還元を織り込み済。
*2 海外ショッピングに係る事務処理コスト1.60%、ポイント0.5%還元を織り込み済。
*3 TTM(銀行間レート)を基に算出。海外ショッピングに係る事務処理コスト2.00%、ポイント0.5%還元を織り込み済。
*4 TTM(銀行間レート)を基に算出。海外ショッピングに係る事務処理コスト1.30%、ポイント0.5%還元を織り込み済。
*5 海外ショッピングに係る事務処理コスト1.63%、ポイント1.0%還元を織り込み済。
*6 海外ショッピングに係る事務処理コスト1.63%、ポイント1.25%還元を織り込み済。
*7 海外ショッピングに係る事務処理コスト1.60%、ポイント1.20%還元を織り込み済。
*8 海外ショッピングに係る事務処理コスト2.00%、ポイント1.0%還元を織り込み済。
*9 海外ショッピングに係る事務処理コスト2.00%、ポイント1.5%還元を織り込み済。
*10 VISAインターナショナル決済センターのレート+3%加算およびキャッシュバック0.2%を織り込み済。
*11 キャッシング年率18.0%で、口座引落日がカード利用日から25日〜55日後の場合での換算レート+ATM手数料220円(税込)。
*12 VISAインターナショナル決済センターのレート+3%加算+ATM手数料220円(税込)。

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オトク換金法の解説

2021年1月現在、外貨購入、クレジットカードでのショッピング、クレジットカードでの海外キャッシング、国際デビットカードでのショッピング、国際デビットカードでの現地通貨引き出しの換金レートをシミュレーションをした上表の結果から、換金レートのおトク順位は以下のようになります。

米ドルの場合

1位.クレジットカードによるショピング(ダントツです)

2位.国際デビットカードによるショッピング

3位.クレジットカードでの海外ATMでのキャッシング(10日後までに前倒し返済)

4位.日本での外貨購入

5位.クレジットカードでの海外ATMでのキャッシング(通常返済:平均40日後)

6位.国際デビットカードによる海外ATMでの現地通貨引き出し

ユーロの場合

1位.クレジットカードによるショピング(ダントツです)

2位.国際デビットカードによるショッピング

3位.クレジットカードでの海外ATMでのキャッシング(10日後までに前倒し返済)

4位.クレジットカードでの海外ATMでのキャッシング(通常返済:平均40日後)

5位.日本での外貨購入

6位.国際デビットカードによる海外ATMでの現地通貨引き出し

英ポンド・豪ドルの場合

1位.クレジットカードによるショピング(ダントツです)

2位.国際デビットカードによるショッピング

3位.クレジットカードでの海外ATMでのキャッシング(10日後までに前倒し返済)

4位.クレジットカードでの海外ATMでのキャッシング(通常返済:平均40日後)

5位.国際デビットカードによる海外ATMでの現地通貨引き出し

6位.日本での外貨購入

2021年1月現在、世界のキャッシュレス社会化は、日本よりも進んでいると言われています。よほどの発展途上国でない限り、カード決済が通用しないということは考えられません。

もちろん海外旅行に行くのに現金を全く持って行かないというのは無謀ですので、少額の現地通貨を日本で購入しておくべきです。しかし、換金レートの観点からもセキュリティの観点からも、多額の現地通貨を日本で購入することはお勧めではありません。

現地で現金が必要になった場合は、世界の主要都市の空港や駅、ショッピングモール、銀行のATMでクレジットカードでキャッシングするか、国際デビットカードで現地通貨を引き出す方がおトクかつ安全です。

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●マイナーな外貨は極力購入しない!

米ドル、ユーロ、スイスフランの主要三通貨は売買レートの差額が10%未満に収まっており、通貨購入レートはそんなに悪くありません。そのため、帰国後に余った通貨を売って日本円を購入する時の目減りは少なくて済みます。また、クレジットカードが適用する換金レートと比べて、それほど不利でもありません。

ところが、それ以外のマイナー通貨は売買レートの差額がとても大きく、帰国後に余った通貨で日本円を購入する時の目減りが大きいです。したがって、マイナー通貨を日本で購入することはできるだけ避けて、クレジットカードを使うようにした方がいいです。

いかなる通貨であっても、現地ATMでクレジットカードの海外キャッシングするのが一番お得な監禁法です。どんな国でも国際空港には必ず、Visa/MastercardのクレジットカードでキャッシングでくるATMが設置されているはずです。

マイナー通貨が流通している国への旅行の際、日本出国時に多少の現金を持っていきたいのであれば、基本は米ドル(欧州ならユーロでもいい)を持っていくのがいいでしょう。日本円から直接マイナーな通貨を購入のではなく、現地に着いてから米ドルで現地通貨を購入する方が換金での目減りは大幅に抑えられるからです。

■外貨両替相場

※2021年1月12日

通貨 記号 日本円から外貨へ 外貨から日本円へ 売買レート差額
現金 現金
米ドル USD 107.23 101.23 5.93%
英ポンド GBP 151.92 129.92 16.93%
ユーロ EUR 132.71 120.71 9.94%
カナダドル CAD 90.17 72.97 23.57%
スイスフラン CHF 122.00 112.20 8.734%
スウェーデンクローネ SEK 15.95 9.15 74.32%
デンマーククローネ DKK 19.33 14.73 31.23%
ノルウェークローネ NOK 14.52 9.92 46.37%
オーストラリアドル AUD 89.82 70.82 26.83%
ニュージーランドドル NZD 84.79 64.79 30.87%
韓国ウォン KRW(100) 10.99 7.99 37.55%
香港ドル HKD 15.87 11.01 44.14%
シンガポールドル SGD 83.20 73.54 13.135%
タイバーツ THB 3.94 2.98 32.215%

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●クレジットカードの海外キャッシングの前倒し返済

海外での支払いはとにかくクレジットカードのショッピング利用がダントツでお得です。とはいっても、やはり多少の外貨は現金でもっておきたいものです。

外貨購入でレート的に一番おトクなのはクレジットカードで海外キャッシング(海外ATMからお金の借り入れ)し、それを前倒し返済することです。

※海外キャッシングを利用するには、事前に海外キャッシュサービスの利用枠を設定しておく必要があります。

クレジットカードの海外キャッシング利用分は、通常、利用日から、通常25〜55日後に翌月一括返済で処理されます。キャッシングの利息(通常・実質年率18.0%)は日割り計算となりますから、通常の引落し日より前に、できるだけ早く前倒し返済すると、利息が小さくなります。

《参考例》
キャッシング利息が実質年率18.0%の場合、日割り計算で徴収される実際のキャッシング利息は、

  • 利用日から10日後の返済 ⇒ 18% × 10日/365日=0.493%
  • 利用日から25日後の返済 ⇒ 18% × 25日/365日=1.233%
  • 利用日から34日後の返済 ⇒ 18% × 34日/365日=1.677%
  • 利用日から55日後の返済 ⇒ 18% × 55日/365日=2.712%

となります。

■ATM利用手数料

なお、海外キャッシングの際には、各カード会社所定のATM利用手数料がかかります。

業界標準のATM利用手数料は、
●利用額10,000円以下=100円(税別) ●利用金額10,001円以上=200円(税別)

となっています。

■前倒し返済するには

前倒し返済するには、会員デスクに連絡のうえ、指定口座へ振り込むか、銀行ATMから返済するかのいずれかになります。ただし、「いつでも・あるとき払い」になっている自由払い型(リボ払い専用)クレジットカード(オリコカードUPtyシリーズなど)のなかには、カードデスクへの連絡なしに、コンビニATMや銀行ATMから、いつでも自由に好きなだけ返済できるカードもあり便利です。

ヒントクレジットカードによるキャッシングの場合、カードによっては、リボ払い専用カードでなくても、キャッシング支払い方法が、リボルビング払いに設定されている場合があります。リボルビング払いの場合、銀行やコンビニATMで前倒し返済しない限り、キャッシング利息は大幅にアップしてしまいますので、十分注意しましょう。

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最終更新:2021年1月13日

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